精神科・神経科・心療内科の違い

似ているようで似ていない

近年社会構造が複雑になり、
肉体的にも精神的にもストレスにさらされる機会が増えています。

普段は我慢が効いているつもりでも、
何かをきっかけに心のバランスを崩してしまい、
心の不調を抱える人がずいぶん増えました。

少しでも早く心の不調から抜け出すためには、
早期発見、早期治療を心がけるしかありません。
一般的に、気分がすぐれない、
生活が楽しくない、食事が億劫だ、
眠れないなどの症状が長期間続くときには
何らかの対策をたてなければなりません。

よく、こんなことぐらいでわざわざ医者に相談しても笑われるのではないか
などと気を使う人もいますが、そのような心配は無用です。

精神的な病気を治療するのは精神科で大きな総合病院にもありますし、
精神科の専門病院もあります。

また、総合病院の診療科目などを見ると神経科という科目もあります。
最近街を歩いていてよく見かけるのが心療内科という看板です。

さて、心の不調を改善するために受診する診療科目は
いったいどの科目に行けばいいのでしょうか?

気分が重くてつらい時

原因はなんであれ、
毎日気分がすぐれなくて何もやる気が起きない、
眠れないなどの症状がある場合、精神科に行けば診てもらえます。
精神科は、心の不調の専門科目なので
心の不調全般について知識も経験も豊富です。

例えば、いつも不安感がつきまとうことがあります。
考えてもしょうがないこと、
将来のことなどが不安で不安でしょうがない場合や、
会社や学校へ行くのが怖いなどの場合には精神科に診てもらいます。

朝、目覚めた時から夜寝るまで気分が晴れなくて、
時には死ぬことなども考えてしまう。疲れているはずなのに眠れない。
夜、目が覚めてしまう時なども精神科に診てもらいます。

つまらない事でイライラして家族に怒ってしまったり、
職場でけんかをしてしまう場合も精神科に診てもらいます。

幻覚や幻聴、時にはありもしないことを妄想する場合には
程度が軽い場合も精神科に診てもらいます。

精神科は、なにか大きな精神症状を抱えている人が診てもらうところだと
思い込んでいる人が多いようですが、
早期に治療したほうが早く治るのは他の病気と同じです。
おかしいと感じたら受診してみましょう。

体の不調が続くとき

緊張感で胃痛が続くなどの場合には心療内科を受診してみましょう。
また、通勤途上に下痢をすることが多くて困る、
学校へ行こうとすると腹痛が起きるなど
体に具体的に不調が起きる時には心療内科で診てもらいましょう。

心療内科は基本的には内科の一つです。
ストレスが原因と自覚している胃痛や腹痛もいきなり、
精神科にいくよりは心療内科や内科でまず診てもらわなければなりません。

というのも、体の不調のなかにはきっかけはストレスでも、
内科的な治療が必要な疾患を抱えている場合も少なくないからです。

胃痛は胃潰瘍や胃がんの症状でもあります。
腹痛や下痢、便秘は大腸のポリープや大腸がんの症状でもあります。

体の動きがおかしい

体の動きが不自然になる、けいれんが止まらない、
震えがくる、体をまっすぐに保てないなどの症状は早急に神経科を受診します。

神経科は、パーキンソン病や脳血管障害(卒中や梗塞)などの専門科目です。
緊急を要することが多い科目でもあります。