カウンセリングでは何を聞かれるの?

カウンセリングの必要性

病気には必ず原因があり、これは心の病でも同様です。
内科などの場合は目に見えてその原因が分かるため、
それに対する治療方法もかなり確立されています。

しかしながら心の病の場合は、
その原因が不明瞭であるために治療が難しくなってきます。

カウンセリングは原因を突き止めることが目的ですので、
質問される内容は多岐に渡ります。

例えば不眠症の治療にあたり、
カウンセリングにて聞かれることは、
現在の症状やいつ頃から症状が出始めたか、
不安に思っていることはあるかどうか、
自分を責めていないかどうか、
他の病院ではどのような治療を行ってきたかなどなど、様々。

大きな不安を持っており、過度のストレスを抱えている場合、
それが眠れない原因になる場合がありますし、
何か失敗をして自分を責めている場合もそれと同様に原因となり得ます。

このように質問には必ず意味があり、
治療のために必要となりますので、
できるだけ正直に答えなければなりません。

症状が出始めている原因を探るために行うことがカウンセリングであることは、
患者自身がしっかりと把握しなければなりません。

思い込みの力

人の心は科学によって証明されておりません。
考え方や価値観、倫理観などは人によって大きくことなるものであり、
そこにはある程度の法則性はあるものの、
その全てを解明することは現在のところは不可能です。

そのため、人の精神が関係してくる病を治療することはなかなか難しいものとなります。

カウンセリングを行う理由は、
患者の考え方や行動に問題がないかどうかを
専門家が判断しなければ治療ができないからです。

心の病を治療することは、
内科のように薬を飲めば良いというわけではありませんし、
外科のように腫瘍を摘出すれば良いというわけでもありません。

根本的な解決をするためには、
原因は何なのかをしっかりと解明していく必要があるわけです。

プラシーボ効果という現象をご存知でしょうか。
簡単に言えば、人は思いこむことで体に変化が起こるというものです。

病気の人に医者が大丈夫だと声をかけるだけでも、
症状はある程度緩和されることが実験で分かっています。

これは心の病を治療する際にはとても重要です。
「薬を飲めば治る」と信じて薬を飲むのか、
それとも「どうせ効果は無いだろうけど、一応飲んでみるか」
と少し投げやりに薬を飲むのかによっても、
薬が発揮する力は大きく変わってきます。

カウンセリングでは現在出ている症状や、
患者さん自身の考え方などを聞かれることになりますが、
治療のために必要なことを聞かれているのだと、
医者やカウンセラーを信じて誠実に質問に応答することが、
治療への早道であると言えるでしょう。

また、カウンセリングでは自分の考え方に整理を付けられる可能性もありますので、
できるだけ詳細に自分の言葉で胸の内を明かすように心がけましょう。